足立朝日  NO205  2007/09/05号より転記


千住旭町地区 まちづくり計画

 北千住駅東側、千住旭町地区まちづくり計画案の説明会が7月、千寿常東小学校体育館で開かれた。
対象区域は約21ヘクタール。
  まちづくり計画のきっかけは、駅東口近くのJT跡地。旭町には昭和39年・41年に都市計画決定された補助191号線、192号線と、駅前交通広場の計画がある。191号線は学園通り商店街上にあたり、現在の道幅7.2mを北に約8m拡幅し15m幅にする計画で、商店街北側の店が全て削られる形になる。そのため地元の反対や、補助191号線廃止の請願が商店街から都に出されている。
  旭町学園通り商店街は区内でも数少ない活気溢れる商店街だが、計画の実行により壊滅的な状況は避けられないと予想される。だが、一旦決まった都市計画の見直しを都に求めるのは極めて困難だ。そこで、区では今回のJT跡地の土地利用転換を好機と捉え、跡地に代替道路を通すなどの計画変更によって、都市計画決定された補助線の見直しを都に求めている。
  計画案は3fあるJT跡地中心に191号線を通し、交通広場を整備。学園通りは、防災面で緊急車両進入のための道幅や空間確保が必要なため、幅員4mの確保などを住民に提案している。現在、JT跡地を所有するのはJTとUR都市再生機構。2社は区の要請を受けてまちづくりに協力、開発基本計画と景観ガイドライン作りを進めている。
 広大な跡地が無作為に民間に売却された場合、景観や地域住民の生活環境を無視した開発になる可能性があり、区のまちづくり計画はそれを防ぐ狙いもある。
 区では今後も住民の理解を求めつつ、意見や要望を取り入れながら計画を進め、平成20年3月頃に都市計画道路の変更と決定、5月頃には建物基準の決定をしたいとしている。